IMG_7032

 夜中、夫の位置情報が動き出したのを見て、私たちも夫のマンションに向かい、赤い顔をした夫が自宅に入る様子をあっさり激写!


 女性が合鍵を使って自宅に出入りし、結婚式の写真があり、明日は2人が一緒にいるところに突撃(もちろん録音しながら!)できる。


 これだけあれば数え役満!夫が有責だと確実に認められる証拠になるはず!


 夫がやはり不倫していたというショックよりも、確実な証拠が取れたという興奮が勝っていました。


 朝まではホテルで待機しようと部屋に戻り、仮眠を取ろうとしたのですがなかなか寝付けないでいると恵理子さんも寝付けなかったようで、ポツポツと会話が始まりました。


「なかなか眠れなくて。少しお話ししてもいいですか?」


「私もなんか興奮していて


 結局起き上がって話をすることに。


「あいかさんは強いですね。母は強し、何でしょうか。伊藤さんのこと大丈夫ですか?」


「大丈夫というかもう諦めたというか。私も不思議なんですけど、怒りというよりやっぱりそうかーってちゃんとわかったことに安心しているというか


 私は正直に感じていることを恵理子さんに伝えました。


「そうですよね。これで前に進めますもんね私も前に進みたいな

 

 ポロポロと涙をこぼす恵理子さん。


 彼女も不妊治療やご主人との関係などで、かなり悩んでいるようでした。


 2人の女子トークは朝まで続きほとんど寝ないまま、朝を迎えます。


 さあ、いざ、決戦の刻!


 夫の自宅に、カチコミです!


 この時のために購入した最新式録音用ボイスレコーダーを、私はポケットに忍ばせました。


 恵理子さんはモナが逃げないように入り口で待機し、私が奥に入り込もうという作戦です。


(絶対に、逃がさないから!)


 ピンポーン♪ ピンポーン♪


「誰だよこんな朝早くに


 ぶつぶつ言っている夫の声が聞こえてきます。


「出なくていいよモナ。もうちょっとイチャイチャしよ!」


(朝から?!)


 恵理子さんがたまらず英語で


HelloPackage delivery!(宅配便ですよ!)」


 と扉を叩きました。


 ドア前でゴソゴソする音と共に、ガチャッと鍵が開く音がしました。


「面倒くせーな


 夫が扉にドアチェーンをかける癖がないのは知っています。私はすぐにガっと足をドアに挟んで


「おはようございまーす!」


「ぁあ!?何?!誰だよっ!警察呼ぶぞ!」


「えー?酷くない?わざわざ妻が日本から夫を心配してきたっていうのに?」


 そこで夫はようやく私が<あいか>だと気付いたようでした。


「あいか?!え?!ぇ?!どうしたの?!」


 焦った夫の声を無視して、スマホのビデオを起動。


(モナはどこだー?!)


 ドアを恵理子さんに任せ、私はズンズンと奥へ。


 寝室に入ると布団の中に半裸のモナ発見!


「ちょ!まじ何やってんだよ!撮ってんじゃねえよ!」


「あ、ちなみにボイレコも起動してます。全部録音されているので、そのつもりで発言してくださいねー」


「盗撮に盗聴かよ!こんなの証拠になんかならねーからな!モナ!服着て!悪いけど今日は帰って


「いやいやいや、服は着ていいけど、この後ちゃんとモナも交えて話し合いましょ?」


 キレた夫が無理矢理私のスマホを奪おうとしました。が


「伊藤さん!こっちでも撮ってますから!あまり酷いことをするようなら、私たちにも考えがありますよ!」

 

 恵理子さんのナイス応戦!


 ここで夫、ようやく恵理子さんの存在に気付いたらしく、外面よし男の仮面を被り出します。


「ちょ中村の奥さん?!何やってるんですか?!これは夫婦の問題でとにかく違うんで!」


私はただの立会人なので私のことは気にしないでどうぞご夫婦で話し合いをなさってください!」


「いやちょっと中村は知ってるんですか?こんなところまで嫁よこすとか常識なさ過ぎでしょ!」

 

 お前が常識とか語るなよ!と思っていると、恵理子さんは不敵な笑顔で


「うちの常識とかはうちの夫婦の問題なので!ちなみに私が今ここにいることは主人も了承済みですし、なんならビデオ通話で話し合いにちゃんと立ち会うからって日本で今も待機してもらってます!」

 

 中村さんが今も待機してくれているっていうのは、私も初耳でした。


「ですから、伊藤さんは気兼ねなくあいかさんと話し合われてくださいね。


 後日言った言わないの揉め事にならないように、ちゃんと聞いてますから!」

 

 そうこうしている内に、着替えたモナが寝室から出てきました。


「シンヤサン?ドウシタ?ドウシテオクサン、ココイル?」


 そこそこ広いリビングルームですが、大人4人だと流石に少し圧迫感を感じました。


 ダイニングテーブルとソファに分かれて、いざ、話し合い開始です。
 

▼目次▼

1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30
31/32/33/34/35/36/37/38/39/40/

→次回のお話はこちらから


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※毎日19時ごろ投稿して行きます

アルファポリスでも投稿しています↓こっちの方が先まであります☺️


シナリオ版はこちらから↓