
「まずは、慎也?流石にもう、言い逃れできないってわかってるよね?」
夫は不貞腐れたように答えました。
「何が…?」
「…そっか、この状況になっても、ちゃんと自分の口から説明したりしないんだ?
…じゃあモナ?慎也が私の夫だってこと、もちろん知ってたよね?
あなたのしていることがどういうことだかわかってる?」
「………」
黙って、特に表情を変えることなく、私の話を聞いているモナ。
「何?もしかして私の話、わからない?日本語じゃないほうがいい?」
「お前、英語も現地語もできねーだろ!」
(うるさい!黙れ!そして、恵理子さん!やっちゃってください!)
「Which would you prefer to speak in, English or Japanese?」
「Japanese is fine. イッテルコト、ワカル。デモ、ドウシテ?」
「わかるなら、答えて欲しい。…あなたと慎也は今、ここに一緒に住んでいるの?2人の関係は?」
「ちょ!待てよ!いいよモナ答えなくて!何?聞きたいことがあるなら俺に聞けよ!」
「じゃあ慎也が答えてくれるの?モナと一緒に住んでるの?2人はどういう関係なの?」
すると夫は捲し立てるように一気に答えました。
「一緒に住んでるわけないし。今日はたまたまだよ!知ってるだろ?朝、食事届けてくれるからそれだけ!
たまたま具合悪いからってベッドで休ませてただけ!2人の関係は会社の同僚!…これでいいだろ?!
全く…娘はどうしたんだよ…この育児放棄女!」
「うーん…やっぱりまともな話にならないね。モナはどう?
…具合悪くなったからって、既婚者の1人暮らしの男性の部屋で半裸でベッドに寝てて、何もないって本気で信じてもらえるって思ってるのかな?」
「………」
「わからない?やっぱり英語で話してもらおうか?」
「おい、止めろよ!」
…夫はモナを視線で制止しているようです。そんな夫に対し恵理子さんは
「…伊藤さん、流石にその言い訳、苦し過ぎますよ…あいかさんの言う通り、いくら具合悪くても既婚者が年頃の女性を家にあげてさらに半裸でベッドに寝かせるなんて、ありえないですよ…」
ザ・正論をぶちかまします。しかし夫は…
「なんなんだよ!いきなり来て失礼だろ!!!!」
とぶちギレ。これまで被っていた猫がペロンと音を立てて剥がれてしまったようです。
すると、これまで黙っていたモナがようやく口を開きました。夫に向かって何か現地語で話しかけています。
「…日本語で話してもらえますか?まあ録音しているので、後から翻訳して貰えば、結局何を話したかわかりますよ?」
夫は何かを言い返そうとしていましたが、モナがそれを制したようでした。
「オクサン、日本人、トテモカシコイ。キットモット色々シラベテル、チガウ?」
「…何が言いたいの?」
「オクサン、ワタシタチ、不倫、チガウヨ」
「…知ってるよ。結婚式もしたんでしょ?」
「ワタシタチ、チャント結婚シテルヨ。ダカラ不倫ジャナイヨ」
(ちゃんと結婚してる?一体どういうこと?!)
私と恵理子さんの頭の中は“?“でいっぱいになりました。
「だーかーらー…不倫じゃないんだって!いい加減にしろよあいか!
…俺たちのことはまた日本で話そ?周りにまで迷惑かけて…中村たちまで巻き込んで…お前まじで何がしたいの?人を不幸にして楽しい?」
(いやいや…何言ってんの…)
「…ちゃんと結婚してれば確かに不倫ではないよね?…それはわかるよ?
…でもさ、慎也と私は結婚してるのに、モナとも結婚なんて出来る訳ないよね?
…この国も日本も、重婚は認められてないよ?」
私は日本で慎也の戸籍謄抄本を確認しているのです。
間違いなく私と娘の名前が家族として記載されていました。
しかし、ここでモナから衝撃の一言が告げられるのです…。
「ソウネ。デモワタシ結婚シテルノ、日本人ノ慎也サンジャナイネ」
▼目次▼
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コメント
コメント一覧 (3)
…それはただの不倫じゃなくてダブル不倫ではないのかね??
尚更立場悪くなる言い訳してどういうつもり??
サレ妻@あいか
が
しました
日本人の慎也じゃないって事は海外の慎也って事?
芸能人みたいに芸名と本名みたいな?
サレ妻@あいか
が
しました