
きっと長年かけて義父の都合の良い家族像と言うものに洗脳されてきたのでしょう。
…そして夫もまた、その思想に染まってしまっている。
お金さえあれば自分勝手に他所に家庭をつくろうが許されるのだという価値観に。
「そう言う問題ではないんですよ。私が問題にしているのは、彼がそれを全て私たちに黙ってやっていたと言うことです。
…わかりますか?」
私は寝ている娘を見つめながらそう話しはじめました。
「私が欲しいのは裕福な生活なんかじゃありません…!
どんなに辛い時でも一緒に考えて、一緒に乗り越えていく、そんな普通の家庭が欲しいんです!
…そこが噛み合っていない以上、慎也さんとはもう夫婦として家族としてやっていけない、そう言っているんです!」
「………」
「そして今現状、その事を一番理解してくれていないのがあなたの息子さんなんですよ!」
「…そんなこと私に言われても…」
(どうしてそんな他人事なの?!自分の息子の事なのに…!)
「とにかく、慎也さんを諌めたり出来ないと言うなら、彼の出生証明書を下さいよ!
あなた方のしていることが世間一般でどう言うことなのか、司法が判断してくれますよ!」
「主人も言ったけど、それは出来ないわ。愚かかもしれないけど、あの子は私の大事な息子だもの。
…あの子の意思を尊重してあげたいの」
よよ…と泣き崩れる義母。しかし父は泣いている義母にも容赦なく突っ込んでいきます。
「そんなに大事な息子さんなんだったら、誤った道から正してやるのが親の役割だろうに!」
「そんな…!誤った道だなんて…!」
「訴えるかどうかはともかく、私どもはお宅の馬鹿息子に更生の機会を与えてやっているのだとお考え頂きたい!
…話を聞いていれば、随分な言い草じゃあありませんか!」
「じゃああの子の人生はどうなるんですか!」
泣きながらも逆ギレをかましてくる義母。
(…私や娘の人生はどうでもいいわけね…)
わかってはいたけれど、あくまで息子ファーストな義母の言い分に眩暈がしてきました。
「とにかく、私の意思は<離婚>で固まっているということ、そして娘の養育費の支払いを要求しているということ、この2点についてご両親にもお伝えしておきます。
…このまま話を続けていても平行線でしょうし、娘も起きそうです。
…娘にこんな汚い大人の話を聞かせたくないので!」
私の一言に、義母はハッとしたように持論を展開します。
「そうよ!娘ちゃんにとって一番の選択をしなさいな!
…例えばだけど…将来娘ちゃんが習い事をしたとして、そこに才能があったとするわよね?
…ゴルフでもフィギュアスケートでもバレエでも…
一流になれる才能があって本人もやりたいと言った時…あいかちゃんはお金がないから無理だと娘ちゃんに言える?
…ご両親だってお孫さんの将来に投資できるほどの蓄えをお持ちなのかしら?!
…シングルマザーで子育てをするって、そんなに簡単なことじゃないのよ?」
「………!」
「私はね、実家が私が小学生の頃に破産して…それから本当にお金に苦労したの。
行きたい学校に行けない、やりたい習い事が出来ない、それがどれだけ惨めなことか、あいかちゃんにわかる?」
痛いところを突かれたな、と言うのが本音です。
私も両親も黙るしかありませんでした。
娘が将来どんな道に進みたいと言ってくるか分からないにしても、私の離婚で娘に不利益が起こる可能性は、無視できないものだったからです。
…ここで、「娘のためにできることは何でもやるつもりです」と言ったところで…「娘には贅沢はさせてやれませんが幸せにします」と言ったところで…全ては<私視点>での話なわけで。
娘が将来私の選択を恨む…考えないようにしていましたが、いざ眼前に突きつけられると、胸が張り裂けそうなくらい辛い未来でしかありません。
しかし、両親はキッパリとこう言い放ったのです。
「確かにお金がないと続けられない競技もあるでしょう。
…実際、私の友人にはプロのスキープレイヤーがいるが、彼の親は年間に何百万何千万とかけて彼を全日本レベルの選手へと育てていった。
…しかしね、私どもは大事な大事な孫が、あなた方のような人間になることだけは避けたいのですよ!
自分たちの都合のために他人を犠牲にしても構わない…そんな人間のクズに育つよりは、多少の苦労を厭わない人間に育ってほしい!」
私は、改めてこの両親の元に生まれて良かったと思いました。
「そうかしら?しなくてもいい苦労をする人生はとても辛いものだと思うけど?
…私はね、大事な家族が困っている姿なんて見たくないのよ?」
「だったら息子さんにちゃんと養育費の支払いに同意するように言えば良いんじゃないですか?
…そもそも孫はね、お宅の息子さん…実の父親にオムツをほとんど替えてもらったこともない、ミルクや離乳食を与えられたこともないんですよ?
お金とおもちゃを与えていれば子供が勝手に育つとでもお思いですか?あなたも母親ならわかるでしょう!」
母はさらにヒートアップ!
「あなたの息子はね、父親としての義務を放棄したも同然の生活をしているんですよ!」
「それはだって仕事で海外にいるんだから仕方ないでしょう?
▼目次▼
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私の意思とか私の意見は全く尊重してくれなかった義母。
いまだに草生えます。
※毎日15時ごろ投稿して行きます。
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コメント
コメント一覧 (6)
疲れるだけですね。
昭和の価値観にすがりついてる義母も可哀想だけど
人として大切な価値観は身に付けられなかったのかなぁ…
サレ妻@あいか
が
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義母は、あれこれ言い訳つけてその現実を我慢したんだと思う。
そして、あいかさん家族から正論をいわれてもそれを認められないのは
『自分がイヤイヤ納得した人生を否定されることになる』からなんだと思う。
だが、
義母が選んだ人生を肯定して、他人に押し付けるのは間違い。
義母のような人生は歩みたくない人は多い。
しかし、義母も歪な人生を認めざるを得ないようになったのも、
義母の人生には、何か欠如していたんだろうと思う。
それは物というお金だと本人は言うけれど、
お金では買えない愛情不足な人生だったんだと思うよ。
だから、お金さえあればよい。
なんていう思考なんだろう。
サレ妻@あいか
が
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もっと現実的な話できないの?
幾ら裕福でも歪な家庭環境は要らないと言ってるのがわからないの?
…世間に照らされると困るのもあるけど、自分の我慢を否定されたくないから話をこねくり回してあいかさんにも同じ苦労を強いたいだけなんですよね。
サレ妻@あいか
が
しました