
『慎也がやらかしたこと、生活費が少ないことももちろんそうだけど…
そもそもはモナとあなたの重婚…重婚っていうか、浮気?不倫だよね?!
…これについて私たち、一切謝罪されてないよ?
…離婚した証明はもちろんもらうけど、そこをちゃんと納得できる形で収めてもらわないと。
…再構築も何もないと思う』
『わかってるよ…ちゃんとするから…ちょっとだけ時間が欲しい。
…俺は本当にあいかと娘を失いたくないんだよ…!』
(だったら今すぐ土下座でも何でもして詫びろや!)
…と私方家族全員が思っていましたが、昨日の今日で宇宙人の相手はもう無理…!
とにかく生活費を支払う気になってくれて、モナと別れる気になってくれているなら、しばらく様子を見よう。
『だったらちゃんと誠意を見せて。
もう一回言うけど、この会話は私の両親も聞いているし、録音もしているからね?
…モナと離婚してその証拠を出すこと、生活費の送金について早急にやり方を考えること。
…そして何より、慎也からちゃんと直接謝罪してほしい。これが最低条件だから』
『わかったよ…すみませんでした』
謝罪なのか不貞腐れているだけなのか?夫のそんな呟きと共に通話終了。
私は張り詰めていた糸も通話と同時にプツンと切れたような…そんな感覚に襲われました。
「お疲れ…」
母が温かいお茶を差し出してくれます。私は一口すすると…
「何でそこまで離婚したくないんだろうね?!だったら最初から重婚なんてしなきゃよかったのに!」
「それはともかくさ、あいかは本当にそれでいいの?!慎也くんがちゃんとしたらよりを戻すって事?!」
「…言いたくないけど…やり直したとしてもあの親にあの子だろう?…苦労するのは目に見えてる。
…聞いただろうあの気持ちの入っていない謝罪!
…断固として再構築は認めない、そうお父さんは思ったけど、あいかはどうなんだ?」
矢継ぎ早に再構築について質問してくる両親。
私はお茶の入った湯呑みで、冷え切った両手を温めながら、キッパリと言い切りました。
「大丈夫。私もそこまで馬鹿じゃないから、再構築なんて絶対にない!
…でもとりあえず生活費をもらうってことは、将来的に娘の養育費にも繋がると思うし…。
それにモナと別れる別れないは正直どうでも良いけど、裁判のことを考えたら慎也の情報は絶対必要だから」
…そして、私の中で何か勘のようなものが働いていたのです。
おかしい、と。
私と離婚したくない理由もわかりませんが、あの夫がこんなに素直にモナとの別れを了承するだなんて…絶対に裏があるに決まっています。
「とにかく、相手が態度を軟化させたのは事実だし…!しばらく様子を見よう。
…その間に正社員の仕事も探したいし、娘の保育園についても考えないと」
こうして、双方の親まで巻き込んだ家族会議は一旦終了しました。
(今かかっているお金は…これくらいか。そして…手当がこれくらい。
もし慎也が本当に生活費をくれたら…独立してやっていけるかな?貯蓄にも回せるかも?
離婚するとなったら…慰謝料は取れるかな?!
…少なくとも養育費はこれくらい払ってもらって…正社員になれたら…保育園費がこれくらいで…)
とにかく、このままの生活を続けられない以上、考えることの大半は今後の生活費のことでした。
私が派遣とはいえ働き出したおかげで、夫の気まぐれなマネハラからは脱しましたが…。
それでも娘の将来のことを考えると、貯蓄はあればあるだけいいでしょう。
(いつまでも実家に甘えるわけにもいかないし…私がちゃんとしないと…!)
そんな気持ちで、通帳と睨めっこする生活が続いていたある日…。
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▼目次▼
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※毎日15時ごろ投稿して行きます
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コメント
コメント一覧 (2)
モナと離婚しても痛くも痒くもない何かがあるのでしょうかね〜。💩さん、隠し事が多すぎるよ。
サレ妻@あいか
が
しました