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『もしもし?』


………おいっ出たぞ!ああ、もしもし?ちょっと話したいことがあるんだが、今話せるか?』


『お義父さんがですか?話があるのは息子さんの方じゃないんですかねえ?』


『わかっているなら電話に出てやれ!俺を巻き込むなとついでに言っておいてくれ!俺は忙しいんだ!』


『そうなんですねぇ〜?すみません私にも都合がありますので、電話に出られない時もあるんですよね


 そういえばお義父さんのお忙しい原因は例の社長の件ですか?株価下がってますもんね?


 お義父さんも影響受けちゃってますよね?大変ですよね〜?』


 散々他人の家を馬鹿にしていた義父に、最大級の嫌味をかましてやりました!


 まさか本人にこんな嫌味を直接言える機会が来るとは思っていなかったので、私たちはニンマリ。


 案の定、義父は私の指摘を否定も肯定もせず、ただ一言。


『余計なお世話だ!』


 とだけ言って通話を打ち切ってしまいました。


(こういうところが息子とそっくりなんだよなあていうか、息子の方が父親の真似をしているのか)


 後ろでは両親が声を出さずに爆笑しています。


「まだまだ全然足りないけど、ちょっとスッキリしたね!」


「だね。笑いを堪えるのが辛かったけど!」


「まさか義父まで連絡してくるとは思わなかったよね!


こんな風に私たちから毒吐かれるってわかってたら絶対に連絡なんてしてこなかったと思うけど!」


 飛んで火に入った義父に、強かな逆撃を喰らわせることの出来た私たちは、しばしの満足感に浸っていました。 


 しかしもちろんすぐ後に夫からも着信が。


(仕方ない、出てやるか)


 と応答ボタンを押しすぐにスピーカーにして両親にも聞こえるようにスマホを机に置き、録音もしなければとレコーダーのスイッチを押そうとしたその時


 スマホの向こうから聞こえてきたのは


【ガタガタガタガタ!】


【ガシャーーーーーーーーーーン!】


×○▼□fjk!』


『◇⭐︎✳︎%iop?!』


 現地語で何か言い争う声と、大きな物音。そして何かが割れる音まで


 


 そして


 


 ポロン♪(通話終了音)




………


なんか向こう側で何かあったみたいだね


「モナかな?」


「別れ話で揉めてるっていうのだけは本当だったのかもね


 只事ではない状況に、私は慌てて


「えちょどうしたらいい?!とりあえずかけ直す?!


 それより義父母にかけたほうがいいかな?あれ絶対何か起こってるよね?!


 こっちから警察呼べないっていうかそもそも現地語で通報できないか


何かできることがないかを探そうとしたのですが、両親は


「うーーーん。どうしようもないんじゃない?ほっといちゃえ!」


「うーーん。自業自得ってやつじゃないかな!


 彼も子供じゃないんだし、自分でなんとかするよきっと!」




採用!




3人全員がサムズアップして、夫の健闘?を祈ることに。




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