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 それからはまあ、きっと何かあったのでしょう。


 着信もメール通知音も静かになったので、とりあえず私たちも寝ることにしました。


 ちなみに先ほどまでのメールの内容ですが、ほとんどが私たちへの罵詈雑言であったり、文句であったり、考え直せという内容で、予想の上をいくようなものをはなかったので(以下略)。


 翌日、義母から着信が。


 日中はいくらかけても私が応答しないとようやくわかったのか、昨日の義父と同じ位の時間に着信が来ました。


 地球の流儀がようやく少しは理解できたようです。


 もちろん、スピーカーにして両親もレコーダーもすぐにスタンバイ!


何が起こっていたのか、わかるかな?)


『もしもし?』


『もしもしあいかちゃん?!もーあなた全然電話に出てくれないから!』


『私にも都合がありますので(2回目)どうかしましたか?』


 ここで義母からもたらされたニュースこそ、私たちの予想をはるかに上回っていたのです!




『大変なのよ!慎也くん、刺されちゃったの!』




(ええええええええ?!マジで?!)


『え?!いつ?!大丈夫なんですか?!誰に刺されたとかわかってるんですか?!』


『大丈夫なわけないじゃない!やったのはあの子よ!


 警察沙汰には出来ないっていうからとにかく私、もう今空港だから!2時間後の飛行機に席取れたから!


 あいかちゃん今すぐパスポート持って来なさい!』


『ちょっと待ってくださいよ!そんなに?!命が危ない状態なんですか?!』


『命に別状があるわけないでしょ!縁起でもないこと言わないで!』


 焦っているのか、いつもからは考えられないような早口で私を捲し立てる義母。


 私に現地に飛べという割に、命には別状がないという夫の怪我?


 何かが噛み合わないまま、通話はつづきます。


『お義母さん落ち着いてください!慎也さんはどこを刺されたんですか?!』


『腕よ!だから命は大丈夫なの!とにかくあなたは妻でしょ?!こんな時によく家になんていられるわね!』


 不謹慎ですが、この時の率直な感想


(腕かよ!)


 しかもそこまで重傷でもないっぽいし


『そんな突然言われても行けませんよ!腕なんですよね?!


 命に別状がないなら、とにかく先に慎也さんに連絡を取ってみます!』


『何言ってるの?!こんな時に妻が夫のそばに居ないでどうするの?!』


『お義母さんやったのはあの子って言いましたよね?それは慎也さんから直接聞いたんですよね?』


『そうよ!夕方くらいに連絡があって!慎也くんだってあいかちゃんが来てくれたらきっと元に戻るわよ!』


(ダメだこれは!)


 私は、この家族と付き合い始めて何百回目かという大きなため息をついて答えました。


『あのねお義母さん、私のところには慎也さんから連絡はなかったんですよ。


 どういうことかお分かりになりますか?』


『そうなの?!きっと怪我が辛くてそちらにまで連絡できなかったのね!可哀想に


 もう本当に何を言っているのか


(そんな殊勝な男のわけがないでしょうが!もう本当にどうしてこの人はこんな斜め上の考えしか出てこないんだろう!)


 私にはすぐ、夫の考えたことが判ったと言うのに 

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さあ、どんな考えだったでしょうか?

▼目次▼

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