
「泣くな!あいかは何も悪くない!」
「謝ることなんて何もないでしょ!悪いのは100%慎也くんの方なんだから!」
「そうだけど…ごめん…我慢できなかったよ…!お母さんの案だと、まだまだ追い詰めるはずだったのに…!」
そう、まずは先方に<協議離婚申立書>を送付して揺さぶりをかける。
そして次は会社に<扶養異動申告書>について問い合わせて…中村さんにも協力をお願いして…
さらに次は…と段階を踏んで追い詰めていく予定だったのですが…。
今回私がブチギレてしまったことで、今後夫がどう出てくるか全くわからなくなってしまったのです。
(…やっちゃった…!)
言ってしまった事に後悔はありませんが、せっかく皆に知恵を出して貰って計画したことを、ちゃんと遂行できなかった自分に腹が立ちました。
次の日、私は恵理子さんと報告会という名のお茶会を開催。
私はまず、夫に起こったこと、言われたこと、言ってしまったことを恵理子さんに説明しました。
『と言うわけで、私もう我慢できなくて…キレちゃって…そのあと勝手に通話終了されてしまいました…』
恵理子さんは私を一切責めることなく、それどころかまた新たな朗報を私にもたらしてくれます。
『そうだったんですね!仕方ないですよ…あいかさんストレスすごく溜まってたし…。
そんな言い方されたら誰だってキレますって!それに…伊藤さんも余裕なくなってきてるんですよ。
だって…日本勤務がずっと続くかもしれない<らしい>ですし!』
『そうなんですか?!…どうして?!』
ここで恵理子さんは、内部事情をこっそりと教えてくれました。
『中村の話だと、伊藤さん、本社の上の方の人に掛け合ってるみたいなんです。
…今の赴任先はもう決定事項で帰国になっちゃったから…せめてすぐに次の国に赴任させてほしいって』
『…全く懲りてないですね…日本にちょっと帰ったら、またモナと別の国で暮らしたいって事なんでしょうか?』
『わからないですけど…その可能性はありますよね。
…でもね?日本の家庭がうまくいっていないみたいなのにそんなにすぐ次には行かせられないって断られたらしいですよ!
…あいかさんの送った扶養異動申告書についての手紙が、ドンピシャで刺さりましたね!」
(ザマァみろー!)
私は心の中で、会社の人事部の方に拍手喝采!
『それでも行きたいなら日本の家族をまずちゃんとして、家族全員で赴任するように言われているらしいです!
…伊藤さんは必死で離婚はない、自分は単身海外赴任で家族も納得してるって頑張って説明しているらしいですけどね!』
(あー…だからあの扶養異動申告書について私に文句を言ってきた時、『俺の仕事を増やすなよ』なんて言っていたのか)
どうやら夫は、現在進行形で仕事(裏工作)が忙しかったようです。
『パーティーであれだけ大勢にモナを<パートナー>として紹介していたわけですもんね。
そして今、妻のあいかさんが離婚を視野に入れていることは明らか。
…もう誰も伊藤さんを海外に1人で出そうなんて思いませんよ…!』
『だから私と離婚したくないってあれだけごねてるんですかね?』
『海外赴任がきっかけで離婚したとなると…今後海外にはなかなか赴任させてもらえなくなりそうですもんね。
…そもそも、会社は独身者をあまり海外には出したがらないと思いますよ?』
『どうしてですか?家族がいない分、身軽に行動できそうですけど?』
『だからですよ!』
恵理子さんは私見を交えて説明してくれました。
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▼目次▼
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