IMG_9403


「はぁ?!だからそれは


「いやいや!慎也の意見は聞いてないの!どっち?簡単な2択でしょ?私?それとも慎也?


 答えられないわけ、ないよねえ?!」

 

 私の迫力に押されたのか渋々選択する夫。


「それは俺だけど


「だよね?じゃあさ、ここは日本ですか?それとも現地ですか?」


「何?お前馬鹿にしてんの?俺のこと」


「いいから答えて?日本?現地?どっち?」


「日本だよ!」


「日本の法律で重婚は認められていますか?それとも認められていませんか?」


「いません!だからぁ!あれは人助けだったって言ってるじゃん!」


「重婚が認められていない以上、慎也のしたことは不貞行為に当たるでしょうか?当たらないでしょうか?」


黙って聞いていれば!いい加減にしろよ!それ聞いてどうするんだよ!


 俺が不貞行為をしたって言ったら何なの?もう過去のことだろ?相手とも別れてるんだし!」


 2択地獄がよほど屈辱だったのか夫は真顔でこう言い放ちました。


「これ以上そこを追求したって、誰も幸せになんてなれないだろ?!」


「「「「いや、お前(伊藤さん)が言うな!!!!」」」」


 全員からの突っ込みにも、夫はどこ吹く風


「結局さ?あいかはどうしたら許してくれるわけ?誰にだって間違いはあるだろ?


 もういい加減意地張るのやめろって」


許す?」


「そう、許すことだって大事だろ?特に俺たち、夫婦なんだからさ?」


許すも何も私、あなたから謝罪の一言すら貰ってませんけど?」


 ゴゴゴと私の後ろから音がしたのではないでしょうか。


 それほど私は怒りに震えながらそう返答しました。しかし、夫はまだ余裕の表情で


「あれ?そうだっけ?じゃあ謝る!すみませんでした!もう二度としません!傷つけて本当にごめんな!」


 夫の全く心のこもっていない謝罪は誰に響くこともなく、虚しくその場でツルツル滑るのみでしたが、夫はそれで充分だと思ったようです。


「じゃ、そう言うことで!これで仲直り!な!」


 うんうん、と笑顔で頷くのは夫のみ。


 私たちの表情筋は固まったままなのに、そんな空気を微塵も感じていないのが、このクソ男なんですよねえ


………ふざけているのかな?そんな軽い謝罪で我々が納得するとでも?」


「自分勝手だとは思っていたけどあなた病気なんじゃない?ちょっとまともじゃないわ


「その謝罪を信じて受け入れて貰えるとでも?ちょっとは想像力を働かせましょうよ


 全員から集中砲火を浴びる夫。


「だって謝っただろ?!あとは夫婦間の問題なんで外野は黙ってて貰えます?


 なーあいか?あいかは俺のこと、許してくれたよな?」


 まっっっっったくダメージのない夫とうとう私のメンタルも崩壊寸前に


「もういいよ恥ずかしい。こんな男と一時でも結婚していたなんて


 人生の汚点以外何ものでもないわ


 私は残った理性を総動員しながら、ゆっくりと話し始めました。


「慎也昨日何があったか大体当てて見せようか?」 



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このお話が漫画化and書籍になります!
8/27に分冊版が一挙3話販売開始!







そのほか人気のストアでご購入頂けます!
BOOKWALKER 
Renta!
シーモア
Reader Store
ピッコマ
LINE漫画


書籍は11/18に第1巻が発売されます!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



▼目次▼

1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30
31/32/33/34/35/36/37/38/39/40/41/42/43/44/45/46/47/48/49/50/51/52/53/54/55/56/57/58/59/60
61/62/63/64/65/66/67/68/69/70/71/72/73/74/75/76/77/78/79/80


→次回のお話はこちらから


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※毎日15時ごろ投稿して行きます

アルファポリスでも投稿しています↓こっちの方が先まであります☺️


シナリオ版はこちらから↓